問題のあるプレイヤーへの特効薬

3日 4月 2015年 | 3 分(読むのにかかる時間)

2014年後半、ジーナ・ナトリフ/Gina Ratliffが「ゴーレム・ヘッド・ゲームズ」をオープンした当時、彼女はコミュニティ内に流れる殺伐とした空気にショックを受けました。 脅すような態度。 グループ同士のいざこざ。 攻撃的な言葉づかい。

「あまりに毒が多すぎました」と、ジーナは振り返ります。

しかし、それからわずかひと月後、「ゴーレム・ヘッド・ゲームズ」内のマナーは模範的なものになりました。 統率者戦では各プレイヤーのデッキにキャラクターシートが添えられ、保護者の方は子供の様子をTwitchで確認できます。 新規のプレイヤーたちも、居心地の良さと友好的な空気を感じています。

一体どうやって、彼女は毒となるプレイヤーをコミュニティから排除したのでしょう?

いいえ、彼女はそうしませんでした。 彼女が排除したのは、プレイヤーの中の「毒」の方だったのです。

プレイヤーがプレイヤーを暖かく歓迎する

指導プログラムの第一歩として、彼女はプレイヤーたちが自発的に動けるようにしました。

ジーナはまず、コミュニティ内で一番うまいプレイヤーを見つけました(一番厄介なプレイヤーでもあったそうです)。そして、彼らを新規プレイヤーの指導に当たらせたのです。

「コミュニティに影響があるプレイヤーのところへ行って、『君は本当に良いプレイヤーだね。君みたいな素敵なプレイヤーに他のプレイヤーの指導を頼みたいんだけど』って言ってあげるんです」

その後、フリー対戦会の「デッキビルダー・デー」と、ふたつの(ふたつも!)学校プログラムにおいて、ジーナのコミュニティで最もマジックの経験があるプレイヤーたちはマジックについてのあらゆることを教えて回りました—「スイス式」の意味から、マナ・フラッドに陥ったときこそ冷静さを保つべきだ、ということまで。

「彼らは本当に活き活きとしていましたよ。新規プレイヤーの登場が待ちきれなくなるくらいに」

プレイヤーがプレイヤーを指導する

ジーナが組織した「指導役」の中でも最高のひとりは、実は最も意外なプレイヤーでした。

ジョー/Joe(仮名)は以前より、マジックのプレイマナーが悪いと評判だったのです。 ジョーが初めて来店したとき、彼は1回戦目のテーブルにつくなり評判通りのプレイを見せました。

ジーナは彼を店の隅に連れていき、こう言いました。

 

「あなたは間違いなくボーリンググリーン市で一番のプレイヤーだわ。なのに、わざわざカジュアルプレイヤーをいじめる側になる必要はあるの? あなたが立つべきは、よりよいプレイを教える側よ。笑顔で挨拶して、『そのカードの使い方わかる?』って言ってあげなさい」

 

ジョーは2回戦目の席に戻りました。 そのラウンドで彼と当たったのは、幼いマジック初心者でした。

「身が縮む思いでしたよ。どうか良い子でいて、マナーの良いプレイをしてと祈りました」

ジョーはその試合を難なく勝利しました。そして試合中、彼はゲームのヒントや戦略を丁寧に教えていたのです。 幼いプレイヤーは楽しそうにテーブルを離れていきました。

「それ以来、ジョーはとても頼りになるプレイヤーになりました。他のプレイヤーたちが口々に聞いてきましたよ。『ジョーに一体何したの?』って」

プレイヤーがプレイヤーをまとめる

この友好的な雰囲気は、他のゲーム・グループにも広がっていきました。

マジックのプレイヤーは全員が知り合いで、ダンジョンズ&ドラゴンズのプレイヤーも全員が知り合いでした。ですが、ゲームの垣根を越えた知り合いはいなかったんです」

それどころか、ふたつのグループの間には対立すらありました。 ですがジーナは、ここでも素早く動きます。

彼女はダンジョン・マスターに協力をあおぎ、ダンジョンズ&ドラゴンズのプレイに「視聴席」をつけました。 その視聴席に、マジックのプレイヤーたちを招待したのです。

「はじめは、呆れたような視線を送るだけでした。ですが、ひとたびダンジョン・マスターの声に耳を傾けると……そう、夢中になっていったんです。その場で参加者を増やしてやりたいと思いましたよ」

マナーの良さで新聞に載る、というのは極めて稀なことです。 「ゴーレム・ヘッド・ゲームズ」は、その「極めて稀なこと」を成し遂げました。Bowling Green Daily News誌が、彼らをある記事で取り挙げたのです。

「ゴーレム・ヘッド・ゲームズ」が果たしたことは、報道されるほどの偉業でした。 ジーナは今でも、マジックのコミュニティとダンジョンズ&ドラゴンズのコミュニティをより素晴らしいものにしようと活動し続けています。 種類を問わない大きなゲーム・コミュニティを築こうとしているのです。

貴店でも、プレイヤーに協力してもらいましょう!

By Matt Neubert