イベント・モデルを見直す

31日 5月 2017年 | 3 分(読むのにかかる時間)

By Michael Bahr, managing partner of Desert Sky Games and Comics

昨今のゲーム店にとって、組織化プレイを中心にビジネスを組み立てるのはいたって自然なことです。ネット通販が強烈な力を持つ現代では、「従来型の」販売形式、すなわち生産者から問屋、小売業者、顧客という風に商品が渡っていく方法は崩れています。

ネット通販ではそういった商品の流れが必要なく、商品そのものの価格は下がっているのです(試しにオークションサイトでタイヤをひと組購入し、確かめてみてください)。しかしそれは同時に、大きなチャンスでもあります。私たち小売店は、商品にサービスや交流、体験といった付加価値をつけることができるのです。

「体験」という付加価値を持たせる上で、組織化プレイは最高のツールです。しかしそれをビジネスへ繋げるには慎重さが必要となり、うまくやらないと効果を実感できないでしょう。

組織化プレイをビジネスへ繋げるために必要なこと

1.感情に訴え、心を動かすような体験を提供する

2.持続可能な経済モデルを確立する

重視すべきは前者ですが、後者がなければ感動的な体験を生み出すための努力も無駄になります。

持続可能な経済モデルを確立するために検討すべきことはたくさんあります。賞品の量や種類。大会形式。他にもプレイ・エリアを快適で豪華な場所にし、お客さまがそこで遊ぶこと自体に価値を持たせることも可能です。実際にそれで成功している店舗もあります。

しかしどのような工夫を行っても、それが収益に繋がらなければ続けることができません。店舗でのプレイは、それ自体が収益となる(例えば有料の豪華なプレイ・エリア)か収益を強化するものでなくてはいけません。さもなければ、ビジネスに繋がらないのです。

ではそのためには、どうすればいいでしょう?

きっと貴店の収益を強化できる一例をお教えしましょう。

収益源を見つけ、きちんとそこへ投資できているか確かめる

あなたは店の収支を把握しているはずです。スタッフの給与やその他の固定費、コストをかけているものを把握しているはずです。

そこでイベントを隅々まで見直し、収益が発生する最低ラインを見極めましょう。

以下の表を参考にしてみてください。

  ひとりあたり 総数 総額
イベント参加費      
現金売り上げ      
クレジットカード売り上げ      
賞品代      
人件費      
設備投資      
純利益/損益      

表を埋めたら以下の項目を確認し、苦戦している部分を見つけましょう。

1.大幅に値下げした商品をさばくために、利益が出ない(あるいは損益になる)イベントを開催していないか?値下げをすることで売り上げは伸びますが、その分の損失を他で補わなければいけません。

2.イベントの開始が遅れたり、長引いたりしていないか?イベントにおいて最も見落とされがちなコストは、人件費です。現状において最も効果的なのは、FNMやプレリリースといった競技志向の低いイベントをラウンド数を抑えて開催することです。

3.成績上位者に賞品を集中させていないか?経験豊富なプレイヤーたちは、すでに十分なコレクションを有している場合が多いです。賞品を平等に出すことでさまざまなタイプのプレイヤーを呼び込むことができ、より確実に収益へ結びつくことでしょう。

イベント・モデルを見直すのは、つい億劫に感じてしまうものです。既存のプレイヤーを失う心配もあるでしょう。しかし現状で損をしていることを続ける必要があるでしょうか?どのようにイベントを見直しても、現状よりは改善されるはずです。

損益を見極め、イベントの「楽しさ」を取り戻す方向へ立て直せば、感情に訴え、心を動かすようなエキサイティングな体験を提供することができるのです。

(マイケルは、アリゾナ州フェニックス近郊に2店舗を構える「デザート・スカイ・ゲームズ&コミックス」の取締役です。アリゾナ州立大学で法律の学位を取得した彼は、行政の健康管理職として7年勤めたのちに現在の職に就き、またレベル3ジャッジとしても4年間にわたり精力的に活動していました。)