マジック：ザ・ギャザリングが30回目の誕生日を迎える今年、私たちはまさにマジック：ザ・ギャザリングが初めてお披露目された「GenCon」の地で最新の公式発表を行いました。

WPN店舗の皆さまと皆さまのコミュニティには、長年にわたって「集まること」の大切さを育んでいただきました。そこで今回は、普段よりさらに先まで目を向けて、マジックの未来をお伝えすることにしました。

2023年のユニバースビヨンド

公式発表は年内発売予定の製品のおさらいから始まりました。「MagicCon: Barcelona」のパネルディスカッションでは、『エルドレインの森』や『ユニバースビヨンド：Doctor Who』のお披露目が幅広く行われました。

ユニバースビヨンドの強みは、既存のマジック・コミュニティだけでなくコラボ先のコミュニティにも興奮をもたらし、お気に入りの作品を新たな形で体験する場を提供できることにあります。さらに、ユニバースビヨンドはマジックの既存の要素を拡張してコラボ先の楽しさをも包む革新的なゲーム用品であり、新規プレイヤーを迎え入れる助けにもなるのです。

ユニバースビヨンドについての詳細は、マジック公式ウェブサイトにて公開中の動画をご覧ください。

2024年発売予定のマジックのセット

2024年にも、貴店のコミュニティに灯を点すマジック製品が続々と登場します。さらなるユニバースビヨンドから、（『エルドレインの森』から始まる）「領界路編」の締めくくりとなるスタンダードのセットまで、来年も盛りだくさんです。

発売される順に、１つずつ見ていきましょう。

『ラヴニカ・リマスター』

「リマスター」セットの魅力である懐かしさを活かし、今一度ラヴニカを再訪します。ラヴニカ次元の珠玉のセットを組み合わせて、誰もが夢中になる楽しいドラフト環境をお届けします。

『Murders at Karlov Manner』

ラヴニカ・ファンの皆さんに朗報です――2024年最初のスタンダード・セット『Murders at Karlov Manner』でも、ラヴニカ次元に残りますよ。ミステリーやサスペンスがお好きな方は、鋭敏な探偵の目を通して見るラヴニカの世界をお楽しみください。

殺人事件を解決すると聞いて、家族が好きなボードゲームに似ているなと感じた方、鋭いですね。2024年第１四半期には、「Clue」の75周年を記念したコラボ製品『Ravnica: Clue Edition』が発売されます。（「Clue」ではなく「クルード/Cluedo」の名前で発売されている地域の皆さんには、『Ravnica: Cluedo Edition』と言った方がわかりやすいでしょうか。）この製品はマジックの多人数戦にひねりを加えたもので、プレイヤーたちは協力して殺人事件を解決することになります。

『Outlaws of Thunder Junction』

2024年２つ目のスタンダード・セットは、「領界路編」を締めくくるものになります。プレイヤーたちは、誰もが楽しめる「西部劇」を再解釈したまったく新しい場所を訪れることになります。『Outlaws of Thunder Junction』は、無法者たちによるフロンティア・ファンタジーです。自身の未来を掴むためにやってきた彼らは、一攫千金を狙うのです。

『Modern Horizons 3』

『モダンホライゾン２』は、モダン・ファン垂涎の逸品であり続けています。2024年にはそんな「モダンホライゾン」の新作『Modern Horizons 3』が登場するのです。貴店のコミュニティは、「モダンホライゾン」の魅力を再び味わうことでしょう。やりがいがある複雑で楽しいドラフト環境に、懐かしさを刺激されるカード、そしてもちろん、人気キャラクターも再登場します。

『Bloomburrow』

2024年の後半に冒険することになる『Bloomburrow』は、貴店のプレイヤーたちを人間のいない世界へ招待します。重大なクエストに挑むには、擬人化した動物たちの寄せ集めチームが団結しなければなりません。

この世界はリスやカエル、ネズミ、ウサギに満ちており、どんなに小さなクリーチャーでも大きな影響を与えられるということを見せてくれます。また、『Bloomburrow』は「ドラゴンストーム編」

『Duskmourn: House of Horror』

次なるスタンダード・セット『Duskmourn: House of Horror』は、チャーミングな世界を描く『Bloomburrow』に連なるセットです。2024年の後半に、貴店のプレイヤーたちは1980年代ホラーの代表的な舞台である「呪われた洋館」をテーマにした、新たな世界へ足を踏み入れることになるでしょう。セット全体が不気味な壁の中で完結し、ホラーの手法とマジックの魅力であるファンタジー要素が両立したものに仕上がっています。

さらなる未来へ：2025～2026年発売予定の製品をチラ見せ

これほど先の未来を見るのですから、視界は少しかすむでしょう。共有できる情報は多くありません。以下、主要セットはセット名ではなくコードネームを使い、2025～2026年発売予定のマジック製品を少しだけご紹介しましょう。

• 『Innistrad Remastered』――イニストラードは人気上位の次元です。この次元をできる限り早く再訪し、この次元の歴史から最高のものをファンの皆さんにお届けするには、「リマスター」セットが理想的でした。
• 「Tennis」――この記事の執筆時点では、「Tennis」は複数の次元が絡むレースものになりそうです。
• 「Ultimate」――人気の次元を取り挙げる流れが続きます。現時点では、このセットではタルキールを再訪する予定です（10年ぶりになります）。
• 「Volleyball」――この主要セットでは、マジックがこれまで訪れたことのない場所へ飛び込み、スペース・オペラの路線でSFジャンルをさらに深掘りする予定です。
• 「Wrestling」――2025年の終わりには、15年ぶりにローウィンを再訪します。ゴブリンにキスキン、フェアリー、エルフなど、プレイヤーに愛される要素はそのままお届けします。
• 「Yachting」――このセットから2026年発売予定のものになり、ここで共有できる情報はさらに少なくなります。現時点では、このセットでアルケヴィオス次元を再訪し、ストリクスヘイヴンへの旅が再び始まる予定です。
• 「Ziplining」――最後に、「GenCon」でも話題になったコードネームに「Z」のアルファベットを冠する「Ziplining」は、『灯争大戦』や『機械兵団の進軍』とはまた違ったイベントベースのセットになる予定です。

これからもマジック：ザ・ギャザリングの向かう先には多くの実験と探検があり、私たちは店舗の皆さまとコミュニティの皆さまとともに飛び込んで行くのが楽しみで仕方がありません。私たちは、ゲーム・コミュニティが愛するマジックを大切にしながら、挑戦を続けていきます。

ではひとまず、現在の時間に戻りさらに詳しい情報を待ちましょう。『エルドレインの森』のデビュー配信が8月15日に行われ、マーケティング素材も更新されますので、気まぐれな秋のセットに備えましょう。