今こそ、プレイヤーたちが貴店と交流でき、貴店の状況を知り、貴店のビジネスを支えられる場所をご用意することが重要になっています。オンラインでコミュニティと強いつながりを持てれば、営業を再開したあとも大きな利益をもたらし続けることでしょう。

ここでは、初めてオンラインでビジネスを行う店舗の皆さまに、オンラインでの存在感を高める方法とそれを利益につなげるための基本をお伝えします。

オンラインストアを作成する

オンラインでの存在感を高めるなら、オンラインストアの作成が一番です。

ステップ１はプラットフォーム選びです。

店舗のPOSシステムと連動できるものが見つかれば、それが理想的です。在庫の管理維持ができ、実店舗の営業を再開する際にも確認が楽になるでしょう。オンラインストアのプラットフォームとしては、「ブラック・ダイヤモンド・ゲームズ/Black Diamond Games」のオーナーであるゲイリー・レイ/Gary Rayが「Square」をおすすめしています。詳しくはこちらをご覧ください。

何かの理由でPOSシステムとの連動ができなくても、他に選択肢はありますので、探してみてください。

ステップ２はオンラインで販売する商品を選びます。

WPN店舗の皆さまの中には、この機会に在庫をすべてオンラインで販売するところもありますが、そうしなければならないわけではありません。貴店のコミュニティは、貴店を支援できる機会を望んでいます。通販の（少なくとも今の）目標は、その機会を作ることなのです。

だから貴店の利益につながりやすく、求める声が大きい製品を厳選して販売するのも良いでしょう。皆さまも、レストランのテイクアウトやデリバリーメニューが厳選されているのをご覧になったことがあるでしょう――あれは、より少ない労力でメニューをまとめられるためです。それと同じことが通販サイトでも言えます。

そしてステップ３は、商品のお届けです。

配送コストはあっという間にかさむので、商品は後日の受け渡しにしたり、デジタルギフトカードの形でお渡ししたりするのが一番です。配送コストをかけずに商品を売れるようにしましょう。受け渡し地点を決めてお届けする方法や、地域の配送サービスに委託する方法もありますので、ご検討ください。

最高の体験を生み出す

通販を行う上での心構えとして、「通販も人が利用する」ことを忘れてはいけません。店舗のウェブサイトやオンラインストアは、できる限りシンプルなデザインにしましょう。

貴店のウェブサイトを利用する方が求めることを考え、大事なものから実行しましょう。彼らが最も望んでいるのは、もちろん貴店を支援することです。ですが同時に、貴店の状況を知りたいと思っているでしょうし、貴店のオンライン・コミュニティに参加したいとも思っているはずです。お客さまの望みがすぐに叶えられる場所をご用意しましょう。

ボタンを押すと起こることがわかりやすく表示される見やすいメニューは、驚くほどユーザーの体験を向上させます。

すべてが完璧に準備できたと思ったら、ご案内が適切かどうか別の人にチェックしてもらいましょう。ゲーム業界以外の人に見てもらうとさらに良いでしょう。新鮮な目線で見ることで、きっと新しい考えが出てきます。

電子決済が初めての方は、簡単にオンラインストアとウェブサイトを同時に設定できるプラットフォームがたくさんありますので、ぜひご利用ください。「Squarespace」や「Shopify」、「Big Commerce」などには電子決済の機能が組み込まれていますので、調べてみてください。

新たな機会を生み出す

オンライン・コミュニティで貴店の宣伝をする場合、プレイヤーたちは商品の購入方法をすでに知っているでしょう。ですが初めて店舗を支援しようと考えたプレイヤーはどうすればいいでしょう？そこで貴店を探す助けになるのが、「検索エンジン最適化」です。

検索エンジン最適化（SEO）は、Googleのような検索エンジンの検索結果で上位に来るようにオンライン・コンテンツを作り上げる手法のことです。製品説明や貴店のウェブサイトのトップページ、Facebookの「基本データ」などをオンライン上に広げるなら、SEOに力を入れる価値はあります。

まずは、プレイヤーたちが近くのゲーム店を探す際にどのような検索ワードを用いているか考えてみましょう。「（貴店の所在地）のゲーム店」などでしょうか。あるいは、「マジック：ザ・ギャザリング （貴店の所在地）」でしょうか。

こうやって考えていくと、プレイヤーが検索したときに貴店の情報が出てくるようにしたい言葉が思いつくはずです。そうしたら、それらの言葉をウェブサイト内で使います。

大切なのは、自然に使うことです。ただ「（貴店の所在地）のゲーム店」と繰り返し書くだけでは、サイトを訪れた人の役には立ちません。お客さまの体験を損ねるサイトは、検索結果の順位も落ちます。

あなたが選んだ言葉を自然かつ効果的に使える場面を見つけましょう。

これまでオンラインでビジネスを行っていなかった店舗は、今こそそのときです。店舗の営業ができなくても、持てるリソースを活かして貴店のビジネスを支えましょう。今すぐオンラインストアの開店準備を始めてください。