2021/05/22 — Adventures in the Forgotten Realms
過去の膨大なデータから最適な製品の発注数や必要なプレイヤー数を知り、直観を身につけましょう。
2021/05/22 — Adventures in the Forgotten Realms
過去の膨大なデータから最適な製品の発注数や必要なプレイヤー数を知り、直観を身につけましょう。
『フォーゴトン・レルム探訪』の発注時期がやって来ました!ウィザーズ・プレイ・ネットワークに加盟してまだ日が浅い店舗やマジック製品の発注について最適な数量を知りたい方のために、他のWPN店舗の皆さまからのヒントをお届けします。
私たちはWPN北米地域のFacebookグループにお声がけをし、マジックの製品の発注数を決める際にどのようなことを意識しているかお尋ねしました。
するとほとんどの店舗が口を揃えて言う2つの大きな要素が見つかったのです。
Facebookグループでお答えいただいた店舗の多くが、問屋に発注するマジック製品の数量を決める際に過去のデータを参考にしています。
店舗の皆さまが参考にしているデータに差異はあれど(データの使い方に正解はないのです!)、ほとんどすべての店舗がまずはデータを見ることから始めており、数量を決める上で大きな役割を果たしているのです。
『フォーゴトン・レルム探訪』のようなスタンダードのセットについては、過去2セット分(つまりこの場合は『カルドハイム』と『ストリクスヘイヴン:魔法学院』)のデータを確認する店舗があります。
また、同様のテーマを持つセット(例えば『ラヴニカのギルド』の陣営と『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の大学など)を比較する店舗もあります。
あるいは、前年の同時期に発売された製品(今回の場合は『基本セット2021』)と比較する店舗もあります。
データの使い方はどうあれ、貴店の成長具合を予測する第一歩としてこれ以上ない方法でしょう。
例えば「ファミリー・ファン・ホビーズ/Family Fun Hobbies」のロブ・プレイサー/Rob Placerは直近の2セットに注目し、プレリリースから公式発売日直後までの期間中におけるドラフト・ブースターボックスの販売数や予約数のデータを見ることから始めています。「そのデータに10%上乗せするんです」とプレイサーは言います。「お客様が増えてもちょうど良い具合に対応できます。逆に思ったより盛り上がらなくても大丈夫……最近はこの方法のおかげで追加発注をしていませんね」
『モダンホライゾン2』のようなスタンダード以外の製品については、過去のデータからは判断しにくいかもしれません。それでも、参考にできる部分はあります。
「+1ゲーミング/+1 Gaming」のジェレミア・ヘンソン/Jeremiah Hensonは、過去の類似製品のデータを比較しています。「『統率者レジェンズ』のときは、『バトルボンド』や『モダンホライゾン』を参考に決めました。『統率者戦を強力に後押しするドラフトを楽しむための実験的セット』という位置づけです」
「プリスフィンデット/Prisfyndet」のペール・カールソン/Per Carlssonも過去のデータに重きを置いていますが、スタンダード以外の製品については比較が難しいことを認めます。「過去のデータが少ない分、『指先の感覚』に頼る部分もありますね」と彼は言います。
ここで言う「指先の感覚」は、直観を示します。マジック製品の発注量を決めるときは、直観も大切なのです。
貴店にとって「適切な」マジック製品の発注量は、さまざまな要素に影響されます。
中には正確に把握できる要素もあるでしょう。在庫管理スペースを測り、そのスペースに収められるセット・ブースターボックスの数を見積もるのは容易です。
しかし一方で、お客さまがどの製品に興味を引かれるかといった要素はもう少し主観的なものです。ある製品が貴店のコミュニティでどれだけ売れるかについては、皆さんそれぞれに肌感覚があるかと思います。その感覚にもう少し洞察を加えてみても良いかもしれません。
最新セットの情報が限られている中でもコミュニティの盛り上がり具合を感覚として得ることについては、多くの店舗が製品発注時に欠かせないことだと語ります。
その感覚を得るために、まずはマジック・コミュニティ全体の盛り上がりに注目するのが良いでしょう。「ミスティ・マウンテン・ゲームズ/Misty Mountain Games」のクリス・ロジャーズ/Chris Rogersは、「そのセットのメカニズムを見たりRedditのスレッドを見たり、そしてプレイヤーと話をしたりして期待の高さを測っている」とのことです。
そこからお客さまと直接話しをして、一番注目されている製品を確かめます。『フォーゴトン・レルム探訪』では、フォイル仕様のカードや別イラスト版のカードを集めるよりも新たなカードをたくさん手に入れてデッキに入れたいという方が多くいるかもしれません。
一番の近道は直接聞くこと!
貴店独自の市場から集めた洞察を活かし過去のデータを調整すれば、お客さまにとっても貴店にとっても最適な発注量が見えてくるでしょう。
今こそ『フォーゴトン・レルム探訪』の各種製品を発注するときです。過去のデータを見て、コミュニティに声をかけ、問屋に連絡をしましょう。