マジック：ザ・ギャザリングは、多元宇宙に広がる多種多様なキャラクターを尊重しています。その多様性は、マジック・ファンやこのゲームを愛するコミュニティの多様性を反映したものです。安全で分け隔てのないプレイ・スペースを作れば、テーブルにつくプレイヤー全員が心から安心でき、それがコミュニティの成長につながります。

貴店のゲーム・コミュニティに多様性と分け隔てのない雰囲気を浸透させる方法はたくさんあります。明瞭な計画を立てることで、より多様なコミュニティが繁栄するスペース作りができるでしょう。

分け隔てのないコミュニティ作りを行動規範の中核に据える

分け隔てのない環境作りの第一歩を踏み出すのはあなたです。そこで行動規範に、ハラスメントに対するゼロ・トレランス・ポリシーを盛り込むのが良いでしょう。ハラスメントに対するゼロ・トレランス・ポリシーを前面に推し出すことで、貴店で新規プレイヤーが不安を感じるような振る舞いを積極的に抑えられるでしょう。

貴店の従業員の行動規範にも同じポリシーを盛り込みましょう。年齢や経験に関わらず、すべてのプレイヤーは店舗で受け入れられる行動の見本としてスタッフを見ています。

貴店の行動規範を作成する際には、WPNの行動規範も参考にしてみてください。ゼロ・トレランス・ポリシーの部分はご自身で追加することをお勧めします。

行動規範はプレイ・スペースの目立つところに掲示しましょう。プレイ・スペースが広い場合は、複数の場所に掲示してプレイヤーがどこに座っても見えるようにしておきましょう。

コミュニティを盛り上げるイベントを定期的に開催する

定期的なイベント開催は、ゲーム・コミュニティ発展の鍵です。貴店のプレイヤーが興味を持っているイベントを用意してみましょう。プレイヤーが自分たちのために開かれたイベントだと感じれば、イベントへの熱意や再来訪の可能性も高まるはずです。

プレイヤー層の多様化を促進するなら、コミュニティを大切にしたイベントを開催してみましょう。コミュニティの内外問わずソーシャルリスニングを行い、同じエリアの他店舗が開催しているイベントも参考にしましょう。ソーシャルリスニングの際は、DiscordやFacebook、Twitterなどローカルなソーシャルメディアチャンネルでプレイヤーが話していることに注目するとよいでしょう。

会話の中に貴店で満たせる需要が見つかるかもしれません。例えば女性やLGBTのコミュニティ対象としたイベントも開催できます。

利便性の高いプレイ・スペースを作る

プレイ・スペースを作り、店舗イベントを運営する上で、利便性は何よりも優先される要素です。プレイ・スペースは、移動補助器具をご利用のお客さまに対応できるよう適切な間隔を確保しましょう。また、イベントリンクに備わっているアクセシビリティ機能についても、スタッフに知っておいてもらいましょう。移動が困難な方は席を固定することができます（この機能で、お子さまを親御さまの近くに座ってもらうこともできます）。

スクリーンがある店舗は、大きなイベントでは開幕のアナウンスから文字に起こしてスクリーンに映す方法もご検討ください。耳の聞こえない方も情報を追えます。

そして何より大事なのは、助けが必要な方に寄り添うことです。助けを必要としているかどうかは、見た目だけではわからないものです。プレイヤー同士が気軽に声をかけ合える環境を作り、新規プレイヤーにとって居心地の良い店舗にしましょう。

分け隔てのない文化を育む

貴店を初めて訪れたプレイヤーに居心地の良さを感じてもらえたら、次は来店するたびに歓迎されていると感じさせる番です。そのためには、ちょっと立ち寄っただけのお客さまも含めて、ゼロ・トレランス・ポリシーに継続的に取り組む必要があります。

多様性を支持すれば、帰属意識を育めます。そして何より、お客さまが貴店にゲームをプレイしに来てくれます。貴店を訪れる方々が、本当の自分のままで安心してくつろげるようなスペースを作り上げましょう。

多種多様なプレイヤーが属するプレイ・コミュニティを育むことは、きっと貴店のビジネスに役立つはずです。プレイヤーから幅広く意見を集めることでさまざまなイベントを提供でき、コミュニティを強化でき、楽しい空間を作れるでしょう。

プレイヤー層を幅広くし、分け隔てのないゲーム・コミュニティを築くための計画は、これから始めても決して遅くありません。ウィザーズイベントリンクでテーマを持ったイベントを開催し、貴店を訪れるプレイヤーの様子を見てみましょう。